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おすすめ!芸術家の著書4冊

カテゴリ:アート
投稿日:2020年4月1日

外出自粛モードで本を読み人がふえているそうですね。

私は芸術家の図録もたくさん持ってますが、著書もよく読むので、おすすめの芸術家の本を紹介します!

作家としてどう歩んできたのか?
その作家の観察力や着眼点はいつも勉強になります。

図録の後ろにある作家の経歴も参考になりますが、
今回は作家自身の言葉から
ビジネス書や自己啓発とは一味違う
人生を面白く豊かにするヒントがあるのではないでしょうか?

岡本太郎 今日の芸術


これは名著の中の名著。創造性豊かな子供に育てたいと考える保護者の方にもぜひ読んでもらいたいです。
一文一文が名言。

熊谷守一 へたも絵のうち

30年以上家から出なかった引きこもり作家として有名な熊谷守一。
一日中石ころを見ていられる観察力のたけた素晴らしい作家です。
彼が書いたら表札がすぐ盗まれてしまう。
戦時中、従軍した北海道で見たアイヌの生活を羨ましく思ったこと
無くなった息子を描いた心情など心染み入る口調で書かれています。

デビット・ホックニー ホックニーが語るホックニー

現存する作家で一番高額で落札されたデビットホックニーが80年代に自分の創作の核に迫る部分や何を勉強していたかを語った本。高校生だった私はデビットホックニーが大好きでその頃描いた油絵はその影響が出ています。
とにかく色合いや形のセンスが素晴らしい。水の表現も最高で抜け感もあって。なんども観察して描いて、自分の表現にまで持っていたところが素晴らしい。金持ちだったらほんと原画買いたいw
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フンデルトヴァッサー

大判の画集なので、作品も見どころありますが、著者のハリーランドのインタビューがよくて、フンデルトヴァッサーの考え方がとてもよく引き出されています。
今の世の中を予見するかのように、都市が均一の牢獄のような灰色の建物に住み植物とともに暮らさないと皆病気になってしまうと何度も話しています。
最近毎日繰り返し読んでいます。今を予言するような事も多々話してます。
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われわれは、自分たちの街で、大気汚染と酸欠によって、窒息寸前になっている。

われわれに生命と空気を与えてくれている植物が、組織的に破壊されているのである。

われわれの存在は、その尊厳を失いつつある。

われわれは、灰色の無味乾燥な家の前を通りすぎるが、それが独房であることには気づかない。

もし生き延びようと思うなら、われわれ全員が行動を起こさねばならない。

自分自身で、自らの環境をデザインしなければならない。

権限が与えられ、許可を受けるのを待ってはいられない。

服や家のインテリアとまったく同じように、家の外壁は自分たちのものである。

どんな種類のデザインであろうと、不毛な死を迎えるよりはましである。

窓をデザインすることは権利であり、また手が届く範囲で、外壁を自分にふさわしいようにデザインすることは権利である。

この窓に関する権利を禁じたり、制限を加えるような規制は無視すべきである。

使える手段をすべて使って、植物が成長するのを助けることは義務である。

ありのままの自然が、雪が降ろうと雨が降ろうと、育まれねばならない。

冬に真白いものは、夏には緑になるはずである。

開かれた空のもと、水平的なものはすべて自然のものである。

道や屋根には樹木が植えられるべきである。そうすれば、街で再び森林の空気を呼吸することができるはずである。

人と樹木の関係は宗教的な関係になるべきである。

そのとき初めて次の一節ができるようになる。「直線には神は宿らない」

フリーデンスライヒ・フンデルトヴァッサー 1972年2月27日

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